音響・PA機材は買取可能?おすすめの売却方法や査定額を上げるコツを解説

オーディオ

業務用のレコーディング機材やスタジオ機材は、総称して音響機材・PA機材などと呼ばれます。

業務用機器ということもあり処分が大変なイメージがありますが、実は音響・PA機材は買い取ってもらうことが可能です。重たい機材を売却処分できれば、廃棄にかかる手間や費用を大きく削減することができます。

本記事では、音響・PA機材に該当する音響機器の概要や音響機材を売却する方法、買取を期待できる音響機材の種類を解説します。また、査定額を上げるコツも解説しているので、ぜひ参考にしてください。

音響(PA)機材とは

屋外に設置された音響機材のイメージ写真

まずは、音響機材・PA機材がどのようなものなのか、簡単に確認しておきましょう。

音響・PA機材は「プロ用音響機器」

音響機材・PA機材とは、ライブや講演、セミナーなどで使用されるプロ向けの音響機器を指します。

PAとは「Public Address(パブリック・アドレス)」の頭文字を取ったもので、「多くの聴衆に音を届ける」ためのシステムです。

基本的に業務用のため、一般向けの音響システムと比較すると、大きく重量があり、屋外での使用や運搬に耐えられるよう頑丈に作られています。価格も相応に、高価なものが多くなっています。

音響・PA機材に含まれる音響機器

音響・PA機材として扱われる音響機器は、以下の4種類です。

  • マイク
  • ミキサー
  • パワーアンプ
  • スピーカー

基本的な音響システムの構成は「マイクから音を拾い、ミキサーで音を集約・調整、パワーアンプで音を増幅し、スピーカーから出力」というものです。そのため、上記の4種類の機材は、どれか1つでも欠けてはシステムが成り立ちません。

なお、パワーアンプは他の機器に内蔵されている場合もあり、ミキサーにパワーアンプを内蔵した「パワードミキサー」や、スピーカーにパワーアンプを内蔵した「パワードスピーカー/アクティブスピーカー」といったものがあります。

音響機材を売却する方法

音響機材のイメージ写真

音響・PA機材を売却できる場所やサービスは、主に以下の4つです。

  • オーディオ専門店の買取サービス
  • 総合買取店の買取サービス
  • リサイクルショップ
  • フリマアプリ・ネットオークション

オーディオ専門店の買取サービス

オーディオ専門店の多くは、業務用の音響機材の買取を行っています

オーディオ専門店を利用する最大のメリットは、オーディオ製品に精通している査定士が在籍しており、適正な査定を受けられる点です。音響機材は一般向けのオーディオとは仕様が異なるところも多々あり、査定に高い知識と経験が求められます。オーディオ専門店であれば、安心して査定を依頼できるでしょう。

音響機材は重量があり運搬や搬出も大変ですが、オーディオ専門店であれば特殊なケースを除き取り外しや搬出といった作業も、全て任せることができます。また、値段がつかなかった場合、無料で引き取ってくれるお店もあります。

総合買取店の買取サービス

幅広い品物の買取に対応している総合買取店でも、音響機材を買い取ってもらうことができます

総合買取店のメリットは、音響機材に該当しないものもまとめて買い取ってもらえる点です。機材と一緒に使用していたオフィス家具や家電、什器等もまとめて売却したいような場合には、総合買取店は便利です。

ただし、音響機材の知識を持った査定士がいるとは限らないため、適正な査定を受けられない可能性があります。少しでも高く売却したい場合は、音響機材はオーディオ専門店に、その他の不要な品は総合買取店に、というように使い分けることをおすすめします。

リサイクルショップ

音響機材をリサイクルショップに持ち込んで売却する、という手もあります。近隣にリサイクルショップがあり、直接持ち込む手段があるなら、総合買取店よりも手軽に利用できるでしょう。

ただし、リサイクルショップの多くは日用雑貨や家具家電を主に取り扱っており、業務用機器には強くありません。オーディオ専門の査定士がいることもほとんどないため、高額査定は期待しにくいのが難点です。

また、リサイクルショップでは大きくスペースを取るものは好まれません。重量がありサイズも大きな音響機材は、買取を断られてしまう可能性もあります。

フリマアプリ・ネットオークション

フリマアプリやネットオークションを活用して、音響機材を売却する方法もあります

すぐに買い手が見つかるとは限らず、売れるまでどうしても時間はかかりますが、買取店やリサイクルショップで値がつかなかった音響機材でも買い手が見つかる可能性があります。

ただし注意点として、個人間取引は梱包と配送も自身で対応しなければいけません。大型の音響機材は梱包が大変なことはもちろん、重量次第では配送料金が高額になったり、配送自体が困難な場合もあります。引取限定で出品する、配送手段と料金は別途相談するなどの工夫が必要となるでしょう。

買取を期待できる音響機材

音響機材のイメージ写真

音響・PA機材に含まれる音響機器であれば、いずれも買取を期待できます。とはいえ、値が付くかどうかには機材ごとにある程度の傾向があります。

ここからは、買取を期待できる音響機材を、機材別に確認していきましょう。

スピーカー

音響機材の中でまず1番に思い浮かぶのが、スピーカーでしょう。一般向けのものと違い、大人の背丈ほどもあるような大型のスピーカーも珍しくありません。

音響機材としてのスピーカーには、ステージ・スピーカーやフット・スピーカー、モニタースピーカーなどの種類がありますが、どのモデルであっても比較的値が付きやすいのが特徴です。

人気のメーカーも多く、JBLやBOSE、Electro-Voice、YAMAHA、ADAM Audio、QSC、MACKIE、PSI Audioといったメーカーのスピーカーはどれも人気です。本体価格が高価なものも多く、状態が良ければ高価買取を期待できるでしょう。

パワーアンプ

パワーアンプも代表的な音響機材で、中古市場においても高い人気を誇ります。需要が高いことから、古いモデルでも値が付きやすく、物によっては故障や不具合があっても買い取ってもらえる場合があります。

また、パワーアンプを内蔵したパワードスピーカーやパワードミキサーも人気です。

パワーアンプの人気メーカーは、YAMAHA、BOSE、QSC、TEAC、LUXMAN、MCINTOSHなどです。

ミキサー

音響機材のミキサーは「PAミキサー」と呼ばれることもあり、アナログ・デジタルともに買い取ってもらえます。

近年は、個人でも扱いやすい小型ミキサーの人気が高まっています。一方で、大型のミキサーは値が付きにくい傾向も見られますが、高価なプロ仕様のミキサーであれば、高額買取も期待できます。

人気のメーカーには、YAMAHA、MACKIE、ZOOM、Soundcraft、BEHRINGER、ROLANDなどが挙げられます。

マイク

マイクは種類が極めて多く、メーカーや性能、価格の幅もかなり広いため、値が付くかどうかは製品によって大きく異なります

マイクには主に「コンデンサーマイク」と「ダイナミックマイク」の2種類があります。それぞれ用途が異なり、販売価格も異なります。

コンデンサーマイクは、主にプロのレコーディング現場で使われるマイクです。繊細な構造で環境変化に弱く、慎重な取り扱いが求められる機材です。販売価格が高価なため、中古市場での需要も高く、状態が良ければ高額査定を期待できます。

ダイナミックマイクは、ライブ会場やカラオケ、演説・スピーチ等で使われるマイクです。屋外でも使用できるよう、環境変化や衝撃に強く、比較的低価格で購入できます。しかし、プロユースに耐えられる高品質のマイクも多く、物によっては十分に売却も可能です。

PAセット(PAシステム)

PAセット、またはPAシステムとは、持ち運びができるよう複数の音響機器が一体化した音響機材を指します。

業務用の音響機材は大きく重たいものがほとんどで、持ち運びには向きません。その一方で、ライブやスピーチ、イベントは場所を変えて行うことも多く、そういったシーンでの需要のために、運びやすいサイズと構造のPAセットは、一定の需要があります

PAセットには、スピーカーとミキサーが別れている「セパレートタイプ」と、スピーカー本体に音源を直接入力できる「スピーカータイプ」の2種類があります。どちらも売却可能ですが、セパレートの方がよりプロユース仕様のため、買取価格も高くなる傾向にあります。

音響機材の査定額を上げるコツ

音響機材のイメージ写真

同じ音響・PA機材でも、ちょっとした売り方のコツを押さえることで、査定額が変わる可能性があります。

最後は、音響機材の査定額を上げるための、ちょっとしたコツを3つご紹介します。

付属品を揃えておく

買取査定においては、一般的に「新品で購入した状態」に近ければ近いほど、査定額が上がります。音響・PA機材も例外ではありません。

音響機材を査定に出す場合は、純正電源ケーブルや、取扱説明書、元箱といった付属品をできるだけ揃えておくと、査定額が上がりやすくなります

とくに電源ケーブルは、プロの現場では純正品以外のものを使用しているケースもあるため、査定に出す際は純正のケーブルに戻しておくといいでしょう。

定期的に通電しておく

保管している音響・PA機材の売却を検討している場合は、定期的に通電しておくことをおすすめします。

音響機材は長年使用しないまま放置していると、内部パーツの劣化の進行が早まります。本体の劣化を防ぎ、査定額を下げないためにも、定期的に通電させるのが効果的です。

また、埃や汚れは定期的に落としておく、直射日光や高温多湿を可能な限り避けて保管する、といったことも、劣化の防止に効果的です。

組み合わせて使うものはセットで査定に出す

音響・PA機材を査定に出す際は、周辺機材や一緒に使用するアイテムをセットにして出すと、高値が付きやすくなります

たとえば、マイクとスタンド・ホルダー、スピーカーとスピーカースタンド、パワーアンプとイコライザーやエフェクター、といった組み合わせです。これらのようにセットで使用するアイテムをまとめて査定に出すことで、トータルの査定額がアップする可能性が高まります

なお、PAセットはセットになっていることが売りの製品なので、セットに含まれるものが1つでも欠けていると査定額が大きく下がります。PAセットを売却する場合は、必ずセットに含まれる製品全てをまとめて、査定に出すようにしましょう。

音響機材を売るならオーディオ専門店がおすすめ

音響・PA機材は基本的にプロユースの製品であるため、高額品が多く、中古市場でも高い需要があります。販売価格の高いものや、状態が良く付属品が揃っているものであれば、高価買取を期待できます。

一方で、プロ仕様の音響機材の査定には、オーディオの専門的な知識や経験が必須です。音響機器に精通する専門の査定士でなければ、適正な査定額を出すことは難しいでしょう。そのため、音響・PA機材の買取は、オーディオ専門店の買取サービスを利用するのがおすすめです。

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